为什么在日中国人去的中华料理店里几乎没有有名的?(下)
2021-03-26 月人刀子木央 24013
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在日中国人コミュニティーの情報網と日本人の情報網は全く違う
それは、在日中国人コミュニティーの情報網と、日本人の情報網は全く違う、ということと関係がある。
「そりゃ、そうでしょう?」と思う人もいるかもしれない。だが、日頃、会社や学校で机を並べている同僚の中国人と自分との間に、かなりの情報格差がある、と認識している日本人はどれくらいいるだろうか?

在日华人团体的情报网与日本人的情报网完全不同
这与在日华人团体的情报网与日本人的情报网完全不同有关
也许有人会想“这是为啥?”但是,有多少日本人认识到,平时在公司或学校里一起工作的中国同事和自己之间存在着相当大的信息差距呢?

日本国内に住んでいて、海外事業に関係なくても、ビジネスの場で顔を合わせる中国人は年々増えている。日本に住んでいる中国人ならば、流暢に日本語を話し、私たちとの間の会話に問題はないし、きっと同じような情報を共有しているはず、と思い込んでいるのではないだろうか。
ところが、実際はそうではない。

住在日本国内,即使与海外事业无关,也能在商务场合见到,这样的中国人逐年增加。你是不是坚信,如果是住在日本的中国人,他们会流利地说日语,和我们之间的对话也不会有问题,那么两者一定是共享着同样的信息。
然而,实际并非如此。

中国国内にいるのと同様、日本に住む中国人もウィーチャット(中国のSNS)を駆使している。ほぼすべての情報網がウィーチャット上で行われている、といっても過言ではない。日本に住んでいながら、彼らはウィーチャットを介した「中国人の世界」で繋がっている。

和在中国国内一样,住在日本的中国人也在使用微信(中国的SNS)。可以说几乎所有的信息网都是在微信上进行的。虽然住在日本,但他们通过微信与中国人的世界相连。

 日本人がフェイスブックやLINEを使い、暇つぶしや連絡手段にしているのとは比較にならないほど、彼らはウィーチャットで重要なやりとりを行っており、ニュースや情報のチェック、家族や友だちとの連絡もすべてウィーチャットだ。

日本人使用脸书和LINE来打发时间和联络,中国几乎无法与之相比。他们通过微信进行重要的交流,查看新闻和信息,与家人和朋友联系,全部通过微信进行。

 当然、「おいしい中華料理店についての情報」が流れてくるのもウィーチャット。「池袋にこんなおいしい火鍋屋ができた」とか、「銀座の〇〇では希少な中華食材の〇〇が食べられる」など、マニアックな情報も四方八方から流れてくる。中国人の情報網といえば、ひと昔前まではクチコミだったが、それが今では100%ウィーチャットに移行している。彼らは日本語を十分理解しているが、日本のマスコミに流れる中華料理店の情報には影響されていない。

当然,关于好吃的中餐馆的信息也是在微信上流传。疯狂的信息从四面八方传来,诸如池袋开了这么好吃的火锅店,在银座的××可以吃到稀有的中华食材××等。说到中国人的信息网络,在很久以前还是口口相传,但现在已经100%转移到了微信上。虽然他们日语很好,但并没有受到日本媒体传播的中餐馆信息的影响。

たかが中華料理店の情報についての話でしょ、と思うことなかれ。中華料理はあくまで一つの例に過ぎない。
 中華料理は彼らの母国の料理であるだけに、非常にこだわりが強いが、その“中国人コミュニティー”の中で繰り広げられる独自情報に日本人がリーチすることは、けっこう難しいことなのだ。中国関係の仕事をしている人ならば、ウィーチャットを使っている可能性が高く、タイムラインにも中国人の友だちからの情報は流れてくるが、それはあくまでも一般的なもの。中国人同士はまた別のグループチャットをいくつも持っていて、そこに貴重な情報が流れてくる。

不要以为只有中餐馆的信息是如此。中华料理最多不过是一个例子。
正因为中华料理是他们的母国料理,所以他们对此十分讲究。那只有在“中国人团体”中展开的小道消息,日本人是很难接触到的。如果是做中国相关工作的人,很有可能会使用微信,有时也会有来自中国朋友的信息,但这只是一般的信息。中国人之间还有很多其他的群聊,有价值的信息会在群聊中流传。

つまり、東京都内にある中華料理店一つとってみても、中国人と日本人の情報網の“中身”や情報量には大きな格差がある、ということだ。
ということは、それ以外の情報についても同様だといえる。

也就是说,就东京都内的一家中餐馆来看,中国人与日本人的情报网内容和信息量都有很大的差距。
也就是说,其他的信息也一样。
原创翻译:龙腾网 http://www.ltaaa.cn 转载请注明出处


同じ日本でもこんなに違う世界に生きている
私は昨年末、ある中国人(60代の経営者)やその仲間の中国人たちに連れられて、銀座のある高級中華料理店に足を運んだ。在日中国人(特に高学歴の経営者クラス)の中では、知らない人はいないほど有名な店ということだったが、私はそれまでその店の存在を知らず、その日、初めてその店に行った。長い間、中国関係の仕事に就いている私だが、恥ずかしながら、その店名は聞いたことがなかった。

即便同样是在日本,却生活在如此不同的世界里
去年年末,我被一个中国人(一位60多岁的老板)和他的中国朋友带到了银座的一家高级中餐馆。在日华人(尤其是高学历的经营者阶层)中,几乎无人不知道那家店的存在,但我在那之前并不知道那家店的存在,那天是我第一次去那家店。虽然我从事了很长一段时间的中国相关工作,但很不好意思,我从来没有听说过这家店。

オーナーシェフによると「雑居ビルの中なので、“いちげんさん”はまず来ないんですよ。場所がわかりにくいし、日本のマスコミでは宣伝していないですからね。中国人のウィーチャットでじわじわと店の噂が広まっていったんです」という。

据店里的主厨说“因为是在商住两用大楼里,所以不面熟的客人是不会来的,很难知道地点,而且日本的媒体也没有宣传。但在中国人的微信上,关于这家店的传闻慢慢地传开了。”

個人的には「都内でもイチオシ」と思えるほどおいしい店だと思ったが、その店名を周囲の“中国通”に話したところ、知っていると言った人はたった1人しかいなかった。
一方、日本人の中華料理店に対する情報はやはり日本のマスコミの影響をかなり受けている。友人からの直接の紹介や、フェイスブックなどで偶然知ることもあるが、雑誌やテレビ、ネットの飲食店予約サイトなどから流れてくる情報が圧倒的に多く、また、それに大きく左右されている。

我个人觉得这家店好吃到在东京都内也算是数一数二的,但把店名告诉了周围所谓的“中国通”,结果只有一个人说知道。另一方面,日本人对中餐馆的信息还是相当受日本媒体的影响。有时是通过朋友的直接介绍,有时是通过脸书偶然知道的,但绝大多数信息都来自杂志、电视网络、网上餐厅预订网站等。这些信息压倒性的多,或者说,日本人被这些信息所控制了。

そこで「あの店がおいしい」「あの店の中華こそ本場の味だ」などと日本人同士だけで判断し、評判のいい店に出かけて行く。その一つが、冒頭に書いた池袋のディープな中華料理店であり、その情報がまわりまわって、「日本で有名な中華料理店」として定着していく。

于是就凭借与日本人一起判断“那家店好吃”“那家店的中华料理非常正宗”,然后去了评价高的店。其中之一就是我在文章开头提到的池袋的那家资深的中餐馆,随着信息的传播,这家中餐馆逐渐成为日本有名的中餐馆。

だが、それはあくまでも「日本人から見ておいしい店」に過ぎない。前述した通り、中国人が注文する料理と、日本人が注文する料理もかなり異なっている。
私たちが惑わされがちなのは、その有名店にも、実際に数多くの中国人客が足を運んでいる、という点だ。だからこそ妙に安心して「だって、あそこは中国人が行く店(本場の味がする店)だから、やっぱりおいしいんだよ」と思い込んでいたのだが、在日中国人のコミュニティーは何百、何千個と存在し、それぞれが別々の世界に生きている。私の友人の妻や知り合いの女性経営者は、ディープな中華料理店に行く層とは、おそらく全く別のコミュニティーに属しているのだ。

但在日本人看来,那终究不过是一家好吃的店。如前所述,中国人点的菜与日本人点的菜也有很大的不同。
我们容易被迷惑的是,那家有名的店,实际上也有很多中国客人光顾。正因为如此,日本人就格外安心,因为坚定不移的认为“那里是中国人去的店(味道正宗的店),所以还是很好吃的”,但在日华人团体有成百上千个,每个人都生活在不同的世界里。我朋友的妻子和我认识的女性经理可和那些去中餐馆的人,恐怕属于完全不同的团体里。

要するに、繰り返しとなるが、中国人と日本人では、コミュニティーが全然違う、情報の伝達経路も全く違う。そして、日本に住んでいる中国人といっても、千差万別である、という当たり前の話なのだ。

总而言之,中国人与日本人的社群完全不同,信息的传递渠道也完全不同。而且住在日本的中国人也是千差万别,这是理所当然的事情。

この日本という小さな国に住んでいながら、私たちはこんなにも「違う世界に生きている」ということを、私はこの小さなエピソードから認識したのだった。

我从这个小插曲中认识到,虽然我们生活在这个叫日本的小国中,但我们生活在一个如此不同的世界里。

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