日本的麻雀已经减少到了濒危物种的危险水平,研究人员在全国1000个地点进行了为期20年的调查
2024-10-03 蜂鸟窝 7465
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スズメなど身近に見られる生きものがどんどん減っている――。環境省生物多様性センターと環境NGO、研究者、市民らが全国約1000カ所で2003年から続ける生態系のモニタリング調査のまとめが1日公表された。

麻雀等身边常见的生物正在逐渐减少。环境省生物多样性中心与环保NGO、研究人员、市民等从2003年起在全国约1000个地点持续进行的生态系统监测调查,该结果于1日公布。

8つの分野で植生、鳥類、哺乳類、淡水魚、底生生物、藻類、サンゴ礁など広範な生きものを調べた。20年間続けて初めて明らかになった異変もある。私たちが慣れ親しんできた鳥やチョウは見られなくなってしまうのか。

在8个领域内调查了植被、鸟类、哺乳动物、淡水鱼、底栖生物、藻类、珊瑚礁等广泛的生物。这项持续了20年的调查首次揭示了一些异常现象。我们所熟悉的鸟类和蝴蝶是否会从我们的视野中消失呢?

この調査の正式名称は「モニタリングサイト1000」(通称「モニ1000」)。生物多様性保全施策に活用するために、研究者や市民の協力を得て環境省が行ってきた。2024年4月時点で、参加者は研究者、市民調査員あわせて5120人。膨大なデータや報告書は5年に1度、まとめて公表される。前回は2019年11月に公表された。

此次调查的正式名称是“监测站点1000”(简称“监1000”)。为了用于生物多样性保护政策,环境省在研究人员与市民的协助下进行。截至2024年4月,参与者包括研究人员和市民调查员共计5120人。庞大的数据和报告每5年汇总公开一次。上一次公开是在2019年11月。

今回のまとめで注目されるのは「里地調査」。2005~2022年度の18年間に合計325カ所で約5700人が調査にあたった。かつては、国土の約4割を占める里地(里地里山とも呼ばれる)の調査は不可能と言われた。そのほとんどが私有地だからだ。調査を受託した日本自然保護協会が全国にめぐらすネットワークを通じて調査が可能になった。

此次汇总中值得关注的是“乡土调查”。在2005~2022年度的18年间,共有约5700人在325个地点进行了调查。曾经被认为不可能进行的乡土(也称乡土山间)的调查,由于大部分是私有地,但通过受托调查的日本自然保护协会全国网络,得以实现调查。

「里地調査」では、出現頻度の高い鳥類106種の個体数を記録したところ、このうちスズメやツグミを含む16種は、1年あたりの減少率が環境省のレッドリストの「絶滅危惧IB類」「絶滅危惧II類」に匹敵する値を示した。

在“乡土调查”中,记录了高频出现的106种鸟类的个体数量,其中包括麻雀和鸫在内的16种鸟类,每年的减少率达到了环境省红色名录中的“濒危IB类”和“濒危II类”的水平。

こうした調査と同時に、研究グループによる解析も行われた。農業・食品産業技術総合研究機構(つくば市)の片山直樹主任研究員らの研究グループは、2009~2020年に得られた「モニ1000」のデータから47種類の鳥を選んで3つのグループに分け、記録個体数の変化を比較した。

同时,研究小组也进行了解析。农业食品产业技术综合研究机构(筑波市)的片山直树主任研究员等人的研究小组,从2009~2020年“监1000”数据中选取了47种鸟类,分成三组,比较了记录个体数的变化。

その結果、農地、草地、湿地など開けた場所を繁殖期に利用するグループ(カルガモ、カワセミ、スズメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ヒバリ、ムクドリの7種)が、森林の鳥(21種)と里山の鳥(19種)に比べ、減少率が高かった。この7種の鳥は、気温上昇が顕著になった2015年以降に急減したという。

结果显示,农田、草地、湿地等开阔地区繁殖期的鸟类组(包括绿头鸭、翠鸟、麻雀、白鹡鸰、灰鹡鸰、云雀、椋鸟等7种),与森林鸟类(21种)和乡间鸟类(19种)相比,减少率较高。这7种鸟类在2015年以后气温上升显著时急剧减少。

また、里地調査では、記録されたチョウ類181種のうち、出現頻度が低い種を除いた103種の33%に当たる34種の記録個体数も急減していた。

此外,在乡土调查中,记录的181种蝴蝶中,除去低频出现的种类外,103种中有33%即34种记录的个体数也急剧减少。

チュン、チュンと鳴きながらチョコチョコ動き回るスズメは大都市にもいるが、水田や草地が広がる里地では電線に群がる風景が見られたものだ。当たり前だった景色が変わっているのだろうか。

麻雀在大城市里虽然也很常见,但在稻田和草地广阔的乡土,曾经可以看到它们成群聚集在电线上。这样的景象是否正在改变呢?

森林・草原調査では、ニホンジカが生息する森林でウグイスが減少していることがわかった。森林の下藪がニホンジカに食べられてしまうと、居場所がなくなってしまうかららしい。シカが多い調査地点の中には、ウグイスがまったく記録されなくなってしまった場所もあるという。

在森林草原调查中,发现日本鹿栖息的森林中鶯的数量减少了。由于下层灌木被日本鹿吃掉,鶯失去了栖息地。在鹿多的调查点,有的地方鶯完全没有记录到。

「モニ1000」のうち、沿岸域の139カ所で行われた「シギ・チドリ調査」では、市民調査員が、シギ・チドリ類の種類の数と個体数を春、秋、冬にカウントし、分析した。今回のとりまとめで扱った最新の2022年のデータの最大個体数を前回とりまとめ時の2017年データと比較すると、春と冬は約30%、秋は約20%減少していた。

在“监1000”中,在沿海地区139个地点进行的“鹬、鸻调查”中,市民调查员记录了鹬、鸻类的种类和个体数,并在春、秋、冬进行分析。最新的2022年数据与2017年的数据相比,春季和冬季减少了约30%,秋季减少了约20%。

2003年からの「モニ1000」の準備段階に行われた調査を含め、2000年のデータと比較すると、減少率は約50~60%に達した。

包括2003年“监1000”准备阶段进行的调查在内,与2000年的数据相比,减少率达到了约50~60%。

減少が目立つのは、砂浜に生息するシロチドリやミユビシギ、干潟に生息するハマシギ、メダイチドリ、水田で見られるタシギなど。シギ・チドリ類が減少し続けるのはなぜか。とりまとめ報告書は、湿地の減少とともに湿地にいてエサになるゴカイ、貝類、昆虫などが減っていることを挙げている。

减少显著的包括栖息在沙滩的白鸻和三趾鹬,栖息在滩涂的滨鹬、灰斑鹬,出现在稻田的田鹬等。鹬、鸻类的减少原因是什么?报告指出,湿地的减少以及湿地中作为食物的沙蚕、贝类、昆虫等的减少是主要原因。
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認定NPO法人・バードリサーチによると、シギ・チドリ類の多くは、繁殖地であるロシアやアラスカと越冬地の東アジアやオーストラリアを行き来する渡り鳥。バードリサーチの理事兼研究員の守屋年史(もりや・としふみ)さんは「シギ・チドリ類は世界的に非常に危機的な状況にあります」と指摘する。

根据认证NPO法人鸟类研究所的调查,许多鹬、鸻类是往返于繁殖地俄罗斯或阿拉斯加和越冬地东亚或澳大利亚的候鸟。鸟类研究所的理事兼研究员守屋年史指出,“鹬、鸻类在全球范围内处于非常危急的状态”。

しかも、シギ・チドリ類の減少の背景にある湿地の減少は、人間にとって将来のリスクを増す現象だ。

而且,鹬、鸻类减少背后的湿地减少现象,也增加了人类未来的风险。

守屋さんは「国際的に湿地を保全するラムサール条約の定義では、湿地には砂浜、干潟、マングローブ林、水田も含まれます。湿地には炭素を吸収・固定し、豪雨時にはスポンジのように水を貯える遊水・保水機能があります。いったん掘り返したり埋めたりするともとに戻すのは難しい。湿地の減少は長期的には食料を確保できなくなることや頻発する豪雨災害などの被害を減らせないという問題につながる。このままでは、鳥類どころかたくさん人が死ぬ事態にもなりかねません」と警鐘を鳴らしている。

守屋指出,“根据国际上保护湿地的《拉姆萨尔公约》的定义,湿地包括沙滩、滩涂、红树林、水田。湿地具有吸收固碳、在暴雨时像海绵一样储水的功能。一旦被挖掘或填埋,恢复原状非常困难。湿地的减少在长期内将导致粮食供应不足以及无法减少频繁的暴雨灾害等问题。继续下去,不仅仅是鸟类,很多人也会因此丧命”。

今回注目された里地里山における生きものの減少について、モニ1000の結果とりまとめに検討委員として関わった大阪府立大学名誉教授の石井実さんは、水田生態系の変化に着目する。

针对这次在乡土山间生物减少的现象,参与总结“监1000”结果的审查委员、大阪府立大学名誉教授石井实关注水田生态系统的变化。

もちろん、里地里山の変貌は化石燃料や化学肥料の登場により、1950年代に始まっている。里山の木々は薪炭に、落ち葉は堆肥に、草地の草は田畑の作業に必要な牛馬のエサになり、水田の数倍の面積の里山林が水田稲作を支えた。その里山林の価値が1950年代以降下がり、里山は荒れた。

当然,乡土山间的变化始于1950年代化石燃料和化肥的出现。乡间的树木用于薪炭,落叶用于堆肥,草地的草是农田作业所需的牛马饲料,乡山林的面积是稻田的数倍,支撑着稻作。在1950年代以后,乡山林的价值下降,乡山荒废。

農業の方法も大きく変わった。「水田をずっと一年中維持するのではなく、稲があるときだけ水を入れる。お風呂みたいな感じで使うときだけ水を入れる形になった。昔はメダカが泳いだ水路がなくなり、パイプラインができて蛇口をひねると水が出る。冬は土だけになり、水田は乾田化した。ニホンアカガエルは冬に山から降りてきて水田に産卵したものですが、乾田では卵を産めません。また、苗を植える段階で、農薬を苗の体に浸透させてしまう新しいタイプの農薬を使うようになった。水生昆虫はそれで減ってしまう」(石井さん)

农业方式也发生了巨大变化。“稻田不再全年维持水分,而是只有在有稻子时才注水。像浴缸一样只有在使用时才注水。以前,稻田中的水渠能看到青鳉游动,但现在已经消失,取而代之的是扭开龙头就能出水的管道。在冬天,稻田变成了旱田。日本赤蛙曾在冬天从山上下到稻田产卵,但在旱田中无法产卵。此外,农药在插秧阶段被渗透到秧苗中,导致水生昆虫数量减少”(石井教授)

スズメなどの鳥が減っている背景には、農業の変化もある。エサとなる昆虫などの減少に影響されたと考えられる。シギ・チドリの減少は、砂浜、干潟、水田を含む「湿地」の減少が主な要因だ。生物多様性を維持・保全するには、産業や土地利用のあり方という人間社会の基本を考え直さなくてはならない。

麻雀等鸟类减少的背后,也有农业变化的影响。作为食物的昆虫等的减少可能是原因之一。鹬、鸻类减少的主要原因是包括沙滩、滩涂、水田在内的“湿地”减少。要维持和保护生物多样性,必须重新审视产业和土地利用等人类社会的基本问题。

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