东京湾60公里的海底火山,科普文
2023-01-28 shengjunyong 11096
正文翻译

最近、海底火山の噴火が注目されている。 2021年8月に大量の軽石を放出した福徳岡ノ場や、2022年1月に大噴火を起こし、日本まで津波が到達したトンガのフンガ・トンガ―フンガ・ハアパイ火山のニュースは記憶に新しい。

最近,海底火山的喷发引起了人们的关注。2021 年 8 月喷出大量浮石的福德冈火山,以及 2022 年 1 月造成大喷发和波及日本的海啸的汤加火山,这些火山喷发的场景至今仍历历在目

一度噴火すると大きな被害を及ぼすおそれのある海底火山だが、話題となった海底火山の一つ、「大室ダシ」をご存知だろうか。伊豆大島と利島の近く、東京湾の入り口からわずか60kmという場所にある海底火山だが、過去1万年以内に噴火した可能性があることが最新の研究で明らかになった。どうやら東京から高速船で2時間弱ほどの距離の海底には、まだ私たちの知らない世界が広がっているようだ。

海底火山一旦爆发就会造成重大损失,但你听说过最受关注的海底火山之一——大室山火山吗?这是一座海底火山,位于伊豆岛和丰岛附近,距离东京湾入口仅60公里,但最新的研究显示,它可能在过去1万年内爆发过。显然,海底有一整个世界,从东京乘高速船不到两小时就到了,而我们还不知道。

では、この大室ダシは一体どんな海底火山なのだろうか? 噴火年代の推定をはじめ、この火山の研究を行うJAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)海域地震火山部門 火山・地球内部研究センターのアイオナ・マッキントッシュ研究員と羽生毅グループリーダーにお話をうかがった。(取材・文:小熊みどり)

那么,这个大室的海底火山是什么样的呢?我们采访了艾奥娜·麦金和羽生毅,他们是JAMSTEC(日本海洋地球科学和技术机构)海洋地震和火山学部火山和地球内部研究中心的研究人员,他们正在研究这座火山,包括估计其火山年龄。

採取されたチムニーを持つ研究航海首席研究者の谷健一郎さん(現国立科学博物館)。アイオナ・マッキントッシュさんも乗船した調査をリードした/写真提供 JAMSTEC「大室ダシ」は冒頭で示した通り、東京湾の入り口から南西にわずか60kmの距離にある海底火山だ。幅20kmの台地状になっており、水深は120mほどと浅海にある海底火山と言える。中央には「大室海穴」という、大きさ1.2×0.7km、深さ100mほどのくぼみがあり、火口と考えられる。そして、その名の由来には諸説あるそうだ。

正如导言中所指出的,大室是一座海底火山,位于东京湾入口处西南方向仅60公里处。它是一个高原形状的火山,宽度为20公里,深度约为120米,是一个浅水区的海底火山。在火山中心有一个1.2 x 0.7公里,100米深的凹陷,称为大室海穴,被认为是一个火山口。关于其名称的来源有各种说法。

「もともと好漁場として地元の漁師に知られていたそうで、その場所は海上から眺めたとき、伊豆大島の三原山越しに、伊豆半島の大室山が顔を“出す”場所ということから『大室ダシ』と呼ばれるようになったと聞いています」 (羽生毅グループリーダー)。

我听说它最初被当地渔民称为良好的渔场,而 "大室山 "这个名字的由来是,从海上看,伊豆半岛的大室山好像在"探出头来"。组长羽生毅。

そんな大室ダシが研究者たちの間で注目されるようになったのは2007年のことだ。海底火山には、現在活動しているものと、過去に活動していたが今は活動していないものがあるが、大室ダシは後者だと思われていた。しかし、この年、JAMSTECの研究チームが大室ダシの現地調査を行い、海底の熱流量(地球内部から地表面へ流れ出る熱の流れ)を測定したところ、高い値を示した。これは地下に高温のマグマが存在する可能性が高いことを意味する。大室ダシは現在も活動している可能性があることがわかったのだ。

直到2007年,大室山才开始吸引研究人员的注意。一些海底火山目前是活跃的,而另一些则在过去是活跃的,但现在已经变成死火山了,大室山被认为是后者。然而,在那一年,JAMSTEC的一个研究小组对大室山进行了实地调查,并测量了海底的热流(从地球内部流向表面的热量),结果显示数值很高。这意味着地下很有可能存在热岩浆。人们发现,今天大室山可能仍处于活跃中。

JAMSTECはその後2012年と2016年にも大室ダシの現地調査を行った。2012年当時、英国のダラム大学の博士課程の学生で、JAMSTECに6週間短期滞在していたマッキントッシュさんも、この調査に同行した。

JAMSTEC随后在2012年和2016年分别对大室山进行了实地调查,陪同调查的是英国达勒姆大学的博士生麦金女士,她在2012年调查时,在JAMSTEC进行为期六周的短期访问。

このとき、調査チームは、無人探査機「ハイパードルフィン」を潜航させ、大室海穴から熱水が吹き出しているのを発見した。やはり大室ダシは活動していたのだ。調査チームは、海底の熱水が吹き出しているところから、熱水中の金属などが煙突状に固まった「チムニ―」を、ロボットアームで採取。また、大室ダシの過去の噴火で噴出して海底に沈んだ軽石や、噴火時の溶岩が固まった流紋岩も海底から採取し、JAMSTECに持ち帰った。

当时,研究小组将无人驾驶的探测器下潜,发现热水从大室山口喷出,表明火山仍在活动。研究小组使用一个机械臂从热水喷出的海底区域收集 "烟囱",即金属和其他物质在热水中形成的烟囱式凝固体。大室过去喷发的沉入海床的浮石和流纹岩,即喷发后凝固的熔岩,也被从海床上收集并带回到JAMSTEC。

「私にとって初めての船での現地調査でした。海底の熱水噴出孔を発見し、そこから引き揚げられたチムニーを見たときには感動しました。大室ダシが東京からあまりにも近く、浅いことにも驚きました。私はそれまで火山やマグマ全般について研究していたのですが、この調査が海底火山の研究を始めるきっかけになりました」(アイオナ・マッキントッシュ研究員)

这是我第一次乘船进行实地考察。当我在海底发现热液喷口并看到从中取出的“烟囱”时,我印象深刻。我还惊讶于大室离东京如此之近。我以前曾研究过火山和一般的岩浆,但这项研究使我开始研究海底火山

火山は周期的に噴火することが多いので、「この火山がいつごろ噴火したか」は、次の噴火の時期を予測するためにも重要な情報だ。過去の噴火時期を知るには、降り積もった火山灰・軽石などの噴出物や、噴火時の溶岩が固まった岩石を調べ、年代を算出する。

火山经常定期喷发,因此 "这座火山上次何时喷发 "是预测下一次喷发时间的重要信息。要想知道一座火山在过去什么时候喷发,就必须检查喷出物,如喷发时落下的火山灰和浮石以及熔岩中硬化的岩石,并计算出喷发的年龄。

具体的には、地層や岩石に含まれる放射性元素(放射線を出して違う元素になる、つまり放射壊変する元素)の量から年代を算出する。これを「放射年代測定法」という。どの放射性元素を使うかによっていくつか方法があるが、よく使われるのは、質量数が14の炭素を使ったC14法や、質量数が40のカリウムが放射壊変してアルゴン40になることを利用したカリウムーアルゴン法だ。

具体来说,年龄是根据地层和岩石中的放射性元素(释放辐射并成为不同元素的元素,即放射性衰变)的数量来计算的。这被称为辐射测定法。有几种方法,不同的方法取决于使用哪种放射性元素。最常用的方法是C14法,使用质量数为14的碳,以及钾-氩法,使用质量数为40的钾的放射性衰变形成氩-40。

しかし、これらの測定法には限界がある。C14法は炭素が含まれる地層、つまり植物などの有機物が含まれる地層なら年代を測定できるが、無機物の火山灰や岩石そのものには炭素が含まれていないため、適用できない。また、カリウム40は半減期(全体の半分の量が放射壊変する時間。元素によって決まっている)が約13億年と長く、およそ10万年より古いものでないと測れない。

然而,这些方法有局限性:虽然C14方法可以为含碳的地层,即含有植物等有机物质的地层确定日期,但它不适用于无机火山灰和岩石本身,因为它们不含碳。另外,钾-40有一个半衰期(总量的一半发生放射性衰变的时间)。它只有在元素的年龄超过约10万年时才能被测量,因为它的半衰期很长,约为13亿年。

つまり、若い海底火山の噴火年代を噴出物の年代から直接知る手法は“ない”のだ。今回のサンプルも、当初、そこまで古いものではないと考えられたため、これらの測定法ではなく、間接的に求める方法を考える必要があったと言う。そこでマッキントッシュさんらは、国立科学博物館やカンタベリー大学の研究者と共同で2つのアプローチで大室ダシの過去の噴火時期を推定した。順を追って見ていこう。

换句话说,没有任何方法可以从喷出物的年龄直接确定一个年轻海底火山的喷发年龄。这次获取到的大室火山的样本据推算形成时间不算很长,所以有必要考虑用间接的方法来确定火山爆发的年龄,而不是用这些方法。因此,麦金和他的同事与国家科学博物馆研究人员合作,使用两种方法来估计大室过去的喷发日期。让我们依次看一下它们。

方法1:大室ダシの岩石の化学組成からのアプローチ。まず、マッキントッシュさんたちは大室ダシの海底から採取した流紋岩と、伊豆諸島で採取した軽石の化学組成を調べた。伊豆諸島の地層に含まれる火山灰や軽石には、伊豆諸島の陸上の火山活動と、サンプルの年代や化学組成の情報が対応せず、どこから来たのか不明なものがある。すでに把握されている伊豆諸島の陸上にある火山の活動で噴出したのではないとすると、もっと遠くから来たか、海底火山由来かということが考えられる。このような地層中のサンプルを、大室ダシで採取された岩石試料と比較したというわけだ。

方法1:分析大室岩石的化学成分。首先,麦金和他的同事检查了从大室海底收集的流纹岩和来自伊豆群岛的浮石的化学成分。伊豆群岛地层中的一些火山灰和浮石与伊豆群岛陆上火山活动以及样品的年龄和化学成分信息不相符,因此不清楚它们来自何处。如果它们不是由伊豆群岛陆地上的火山活动喷发出来的,它们可能来自更远的地方,或者源自海底火山。这就是为什么将地层中的样本与在大室采集的岩石样本进行比较。
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すると、伊豆大島・利島の火山灰層に含まれている軽石に、大室ダシのサンプルと化学組成が一致するものがあった。この火山灰層は、上下の地層の年代の測定から1万3500年前の噴火によるものと考えられていたが、「どの火山」の噴火によるものかはわかっておらず、マッキントッシュさんらの研究によって、この火山灰・軽石を降らせたのは大室ダシだということが判明したのだ。つまり、大室ダシは1万3500年前に噴火し、伊豆大島や利島まで火山灰や軽石を降らせたと考えられるのだ。

然后,研究人员检测了伊豆岛和丰岛的火山灰层中的一些浮石,发现其化学成分与大室的样本相符。根据地层的年代,人们认为这个火山灰层是由一座火山爆发出来的,大约在13500年前爆发,但不知道是 "哪座火山 "爆发的。麦金和他的同事的研究显示,是大室山喷发了这些火山灰和浮石。换句话说,大室山被认为是在13500年前爆发的,并将火山灰和浮石排到了伊豆岛和丰岛。

方法2:溶岩中の水の量と年代を対応させるというアプローチ。次に、マッキントッシュさんは、大室ダシの岩石サンプルに含まれる「水の量」に注目した。マグマは、ゆっくり冷えると結晶化して鉱物を多く含む岩石になるが、水中での噴火のように急激に冷やされると結晶ではなくガラス質になる。このガラス質には、もとのマグマに溶けていたのと同じ量のさまざまな火山性ガスが含まれている。そして、それらの火山性ガスのうち、大室ダシのような流紋岩マグマに最も多く含まれるのは水だという。

方法 2:一种将熔岩中的水量与年龄相匹配的方法。接下来,麦金将重点放在大室岩石样本中所含的“水量”上。 当岩浆缓慢冷却时,它会结晶成富含矿物质的岩石,但当快速冷却时,例如在水下喷发时,它会变成玻璃状而不是结晶状。这种玻璃状物质含有等量的溶解在原始岩浆中的各种火山气体。而在这些火山气体中,大室火山的流纹岩浆中水含量最为丰富。
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そしてこの水には2種類の形態がある。H₂O分子の形と、-OH基という形だ。この2種類の比率は、マグマの化学組成や温度によって決まる。また、H₂O分子は、マグマが冷却して岩石になった後にも海水が徐々に浸み込んで岩石中(ガラス質中にも)に入ってくる。これを「水和」という。一方、-OH基の量は水和によって変化しない。この点が重要だ。そこで、マッキントッシュさんはフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)と呼ばれる装置で、(溶岩が固まった)岩石中のガラス質に含まれているH₂O分子と-OH基の量を測った。

而这种水有两种形式:以H₂O分子的形式和以-OH基的形式。这两种类型之间的比例取决于岩浆的化学成分和温度。在岩浆冷却变成岩石后,H₂O分子也逐渐浸透海水,进入岩石(和玻璃质材料),这就是所谓的水化。另一方面,-OH基团的数量不随水化而变化。这很重要。因此,麦金用一种叫做傅里叶变换红外分光光度计(FTIR)的设备测量了(凝固的熔岩)岩石中玻璃状物质的H₂O分子和-OH基团的数量。

岩石中に溶ける-OH基の量は水圧に比例することがわかっている。水圧が高いほど、岩石中に水が強く押し込まれるからだ。かつ、水圧は水深に比例する。したがって、岩石中の-OH基の量を測ることによって、噴出した時の水深が分かる。

已经发现溶解在岩石中的-OH基团的数量与水压成正比。这是因为水压越高,水被强迫进入岩石的力度越大。此外,水压与水深成正比。因此,通过测量岩石中的-OH基团的数量,可以确定喷发时的水的深度。

ただし、水深、つまり海面の高さは時代によって変化する。地球が温暖な時代には、陸上の氷がとけて海に注ぎ、海面が高い。逆に、氷河期は海面が低い。このことは海面の高さの変動の研究などでわかっている。つまりマッキントッシュさんらは、-OH基の量と過去の水深の記録を突き合わせることで、-OH基の量と溶岩の噴出年代を対応させようと考えたのだ。

然而,水的深度,即海面的高度,随着时间的推移而变化。在全球变暖期间,陆地上的冰融化并涌入大海,导致海平面升高。反之,在冰河时期,海平面很低。这一点从对海平面波动的研究中可以得知。换句话说,麦金和他的同事希望将-OH基团的数量与过去的水深记录相匹配,以便将-OH基团的数量与熔岩喷发的年龄联系起来。
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8年越しの成果! 困難伴った年代測定にどう挑んだか?ただ、この水の量に注目した年代測定の手法の確立にはたくさんの苦労を伴ったという。「私は以前からFTIRを使っていましたが、思いのほかたくさんの困難があり、計測手法の確立とデータ解析、データの解釈に8年もかかってしまいました」(アイオナ・マッキントッシュ研究員)

酝酿八年之久! 他们是如何应对测量挑战的?然而,建立以含水量为重点的测量方法涉及到大量的艰苦工作。我使用FTIR已经有一段时间了,但困难比我想象的要多得多,花了8年时间来建立测量方法、分析数据和解释数据

計測のためのサンプルを準備する困難さ、岩石をFTIRで計測するとき、通常は岩石を薄く研磨して厚さを一定にしてから計測する。しかし、今回計測したサンプルには細かい気泡が多く、通常のやり方ではうまくいかなかった。幸い、JAMSTECにあるFTIRでは少量のサンプルがあれば計測可能なので、サンプルを砕いて、ガラス質の部分だけを拾い集めて測ることにしたという。

测量的准备工作异常困难、用FTIR测量岩石时,一般在测量前将岩石打磨得很薄,使其厚度均匀。然而,这次测量的样品有许多小气泡,一般的方法不起作用。幸运的是,JAMSTEC的FTIR可以测量一个小的样品,所以他们决定取部分样品,只拿起玻璃质部分进行测量。

正確に-OH基の量を計測する難しさ、上記の方法で計測はできたものの、データの処理が通常よりも複雑になった。解析や補正をするときには(当時のソフトが古くて自動ではできなかったこともあり) 、一つ一つプリントアウトしたデータを見て、解析のベースラインを手作業で引いた。かなりの時間を要し、マッキントッシュさんにとっては退屈な作業だったそうだが、緻密な作業の繰り返しが研究成果につながったというわけだ。

难以准确测量-OH基团的数量。尽管上述方法能够进行测量,但数据的处理比一般情况下更复杂。在分析和纠正数据时(部分原因是当时的软件太老,无法自动完成),数据被逐一打印出来,分析的基线是手工绘制的。这花了相当多的时间,对麦金来说是繁琐的工作,但重复细致的工作最终产生了卓越的成果。

果たして推定の結果は正しいものか、そして最も大変かつ重要だった点は、 マッキントッシュさんが考案した「-OH基の量と水圧、過去の水深との対応から噴出年代を推定する手法」には前例がないので、年代推定がこれで正しいか、手法の有効性を証明する必要があったことだ。

估算的结果是否正确?最困难也是最重要的一点是,麦金先生设计的根据-OH基团的数量、水压和过去的水深来估计喷发时间的方法并没有先例,因此有必要证明该方法的有效性和喷发时间的估计是否正确。

そこで、2012年に噴火したニュージーランドの海底火山のサンプルも同じ方法で-OH基の量を測った。このサンプルについては、噴火した日や、サンプル採取地点の水圧・水深がわかる。このサンプルで-OH基の量が水圧・水深と対応できたことから、考案した方法は過去のサンプルの年代推定にも使えると実証できた。

因此,新西兰2012年爆发的一座海底火山的样本,研究人员也用同样的方法测量了其-OH基团的数量。对于这个样本来说,火山爆发的日期以及样本采集点的水压和深度是已知的。该样本中-OH基团的数量与水压和水深相对应,这表明所设计的方法也可用于估计过去样本的年龄。
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こうしてマッキントッシュさんらは、海底火山の噴火年代を求める新しい手法を考案した。大室ダシの2つの軽石サンプルを測った結果、1つは約1万4000年前 、もう1つは約7000~1万年前、と噴出した年代が求められたのだ。「長年考え続け、試行錯誤してやってきたことがようやく解決し、とても嬉しくて、アイスクリームを食べてお祝いしました」 (アイオナ・マッキントッシュ研究員)今後は他の海底火山の噴火年代もこの方法で推定できそうだ。

因此,麦金和他的同事设计了一种新的方法来确定水下火山喷发的时间。通过测量来自大室的两个浮石样本,他们能够确定火山爆发的年龄——一个大约在14000年前,另一个大约在7000-10000年前。经过多年的思考和试验,我们终于解决了这个问题,我们非常高兴,研究人员说到。在未来,其他水下火山的喷发年龄也可以用这种方法来估计。
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“次の噴火”にどう備えるか、7000~1万年前と、1万3500~1万4000年前に噴火していた可能性があるとわかった大室ダシ。これまでにも触れたが、マッキントッシュさんは将来の海底火山の噴火を予測する上で、このような過去の噴火を調べることは重要だと指摘する。また羽生さんも被害を防ぐ観点から、海底火山の動向には注意が必要だと教えてくれた。

如何为 "下一次喷发 "做准备。大室火山被发现可能在7000年至10000年前或13500年至14000年前爆发。正如我们所提到的,麦金指出,为了预测未来的水下火山喷发,研究这些过去的喷发是很重要的。研究人员还告诉我们,从预防灾害的角度来看,有必要关注海底火山的发展趋势。

「陸上にある火山なら、すぐに現地に行ってサンプルを採取できるので、過去の噴火の時期や規模を地層から調べやすく、観測装置を設置して活動をモニターすることもできます。しかし、海底火山は観測装置を設置するのが難しく、活動を把握しにくいのです。だからこそ、過去の記録を調べることが大事だと思います。伊豆大島には活火山の三原山があり、伊豆諸島のみなさんはすでに火山と共に暮らしているので噴火への心構えはあると思いますが、過去の噴火の記録と、そこから導かれる将来の噴火の想定について、私たちはできるだけ情報を集めて提供していきたいと思います」(アイオナ・マッキントッシュ研究員)

'对于陆上火山,很容易从地质地层中确定过去喷发的时间和规模,因为可以立即在现场取样,并且可以安装观察设备来监测火山活动。然而,对于海底火山,很难设置观察设备,也很难监测其活动。这就是为什么调查过去的记录很重要。伊豆岛上有一座活火山——三原山,伊豆群岛的人们已经和火山生活在一起,所以他们对火山爆发有准备,但我们希望收集并提供尽可能多的关于过去的火山爆发记录和由此得出的未来火山爆发的假设的信息",研究员说到。
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「被害の想定は難しいのですが、1万3500年前の大室ダシの噴火で降った軽石や、厚さ25 cmもの火山灰が伊豆大島や利島で見つかったことから、大室ダシが噴火すると伊豆大島や利島に噴出物が降るかもしれないといえます。程度によっては避難が必要になるかもしれません。福徳岡ノ場のように、大量の軽石が噴出、漂流して、船が運航できなくなるかもしれません。 また、流紋岩質のマグマは粘性が高く、玄武岩質マグマの火山よりも爆発的な噴火を起こす可能性が高いという懸念もあります。大室ダシは海底にあるので、陸上の火山と違って噴出物の勢いは海水で抑えられますが、海底火山にしては水深が120 mと比較的浅いので、注意は必要だと思います」(羽生毅グループリーダー)

'很难估计损失,但由于发现了13500年前大室火山喷发时落下的浮石,以及在伊豆岛和俊岛发现了厚达25厘米的火山灰,可以说大室桥的喷发可能会在伊大岛和俊岛降下喷发物。根据程度不同,可能需要疏散。例如在福徳冈,大量的浮石可能会漂移,使船只无法运行。还有人担心,流纹岩岩浆的火山比玄武岩岩浆的火山更粘稠,更容易爆发。由于大室火山位于海底,与陆地火山不同,喷发的动力由海水控制,但水深为120米,对于海底火山来说相对较浅,因此需要谨慎"(小组组长羽生毅说到)。

海底火山は「発見」の連続! 研究の魅力に迫る最後に、海底火山研究の醍醐味をお二人にうかがった。「研究対象として火山はおもしろいと思っていますが、その中でも海底火山はそもそも実態がよくわかっていないので、調べるたびに新しいことがわかるのがおもしろいです。何を発見できるかも調べてみないとわかりません。地球の表層なら衛星画像などでわかりますが、海底火山は海に潜らないと、そこに存在するかもわかりません。私たちは、海底火山がどのように形成されて、人のくらしにどのような影響を及ぼすのかを、理解しようとしています。海底火山の近くだけでなく、周辺の島々も含めてもっと広範囲を調べる必要がありますし、船での現地調査にもまた行きたいです」(アイオナ・マッキントッシュ研究員)

最后,我问研究员为什么对研究海底火山有兴趣。我认为火山作为一个研究课题是很有趣的,特别是海底火山,因为我们并不真正知道它们是什么,所以每次我们研究它们的时候都能学到一些新东西,这很有意思。在你做研究之前,你不知道你可能会发现什么。我们可以从卫星图像中看到地球的表面,但是对于海底火山,我们甚至不知道它们是否存在,除非我们潜入海中。我们正试图了解海底火山如何形成,以及它们如何影响人们的生活。我们需要查看更广泛的区域,不仅是在海底火山附近,还有周围的岛屿,我们希望乘船回到现场"(研究员说到)。

「私はもともと時間スケールが数十億年単位と長い、地球の形成史に興味がありました。火山は地球の中がどういう状態になっているのかを知る手掛かりになります。また、なぜその場所に火山があるのかを考えると、地球の営みと関連します。日本周辺には、プレートがぶつかり合うところでできる火山がたくさんあります。マッキントッシュさんと同様ですが、海底火山はそもそもよくわかっていないので、必ず発見があります。研究者として、未知のものを調べるというのはとてもおもしろいです」(羽生毅グループリーダー)。

我一直对地球的形成历史感兴趣,它的时间尺度是数十亿年。火山提供了关于地球内部条件的线索。此外,当你思考为什么在一个特定的地方有火山时,它与地球的运作有关。日本周围有许多火山,在板块碰撞的地方形成。就像麦金先生说的那样,海底火山一开始就没有得到很好的理解,所以总是有一些东西需要发现。作为一个研究者,调查未知的事物是非常有趣的"(研究组长说到)。

筆者にとっても、東京からこれほど近くに活動中の海底火山があることが驚きだった。伊豆大島にも行ったことがあり、多くの人が暮らしているそばで噴火が起きたら大変なことだと想像できる。海底火山の噴火がいつ起こるかは誰にも予知できず、噴火を止めることもできないが、こうして研究を重ねることで “得体の知れないものを漠然と恐れる”という状態ではなくなる。マッキントッシュさんと羽生さんたちのチームは、これからも海底火山と向き合っていく。

即使对我来说,在离东京这么近的地方有一座活的海底火山,也很惊讶。以前去过伊豆岛,我可以想象如果在很多人居住的地方附近发生火山爆发,那将是多么的毁灭性。没有人能预测海底火山何时爆发,也无法阻止。麦金先生和羽生毅先生的团队将持续对海底火山进行研究。

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