美国社会“分裂”的根源在于“两本圣经”,拜登和特朗普宣誓时使用的圣经是不同的
2024-10-27 阿煌看什么 7447
正文翻译

――基礎的で根本的な質問ですが、アメリカの分断において宗教は大きな要因なのでしょうか?
日本大学国際関係学部教授 松本佐保氏(以下、松本氏) 宗教には、大きくふたつの分断があります。ひとつはキリスト教に関しての解釈の違いがあります。
そして、もうひとつは、若い人たちの間でキリスト教はそこまで重要じゃないという信仰心の薄い人たちが出てきている状況です。非常に信仰心が篤い人と、宗教は二の次だという人の分断があります。

问:宗教在美国的分裂中是一个重要因素吗?
日本大学国际关系学部教授松本佐保(以下简称松本)认为,宗教的分裂主要体现在两个方面。首先是对基督教的不同解释。另外一个方面是年轻人中出现了对基督教不太重视的现象,即信仰心较弱的人越来越多。这导致了信仰虔诚的人与认为宗教不那么重要的人之间的分裂。

――そういう分断の中で、カマラ・ハリスの宗教的立ち位置は、どのようなものなのでしょうか?
松本氏 アメリカでは宗教による分断があるだけではなく、宗教以上に人種による分断があります。キリスト教会もバプティストのグループはプロテスタントですが、黒人教会と白人教会が別々に発展してきました。最近は、人種で教会を分けるのはおかしい、キリスト教は人種で人を分けていない、という議論が起きていますが、それでも、黒人教会と白人教会は分かれています。
カマラ・ハリスさんはインド系ですが、父親がカリブ系であったので、長い間カリフォルニアにある黒人バプティスト教会に所属していました。現在、その教会に通っているのかまではわかりませんが、そこの主任牧師はブラウン牧師という方で、公民権運動を指導したキング牧師の直弟子です。
彼女は民主党なので、政治に宗教を持ち出すことはないでしょうが、宗教的には、そう理解されています。

问:在这种分裂中,卡玛拉·哈里斯的宗教立场是怎样的呢?
松本:美国不仅存在宗教上的分裂,更有种族上的分裂。基督教会中的浸信会虽然属于新教,但黑人教会和白人教会是分别发展的。最近有人开始讨论,以种族划分教会是不合理的,基督教并没有按照种族划分人群。然而,黑人教会和白人教会依然是分开的。卡玛拉·哈里斯虽然是印度裔,但因为父亲是加勒比裔,她长期以来隶属于加州的一家黑人浸信会。至于她现在是否仍参加那个教会则不得而知。那里的主任牧师是布朗牧师,是民权运动领袖马丁·路德·金的直系弟子。由于她是民主党成员,因此在政治上不会引入宗教因素,但在宗教上,人们是这样理解她的。

――ハリスは、白人教会と対立していたのでしょうか?
松本氏 対立とまではいえませんが、歴史的に黒人教会と白人教会は別々でした。教会の成立に関しては、古くは奴隷制度まで遡りますが、現在、奴隷制度はなく差別も和らいできています。しかし、差別は決してなくなったわけではなく、残っています。
そのため、先ほど話したように。ここ10年ぐらい黒人バプティスト教会と白人バプティスト教会を一緒にしようという動きがでてきましたが、まだまだ一緒になっていません。
特に南部は奴隷制度の差別が根強く残っているので、統合するのは非常に困難になっています。対立しているわけではないですが、差別ゆえに統合はできない状況です。
アメリカでは1滴でも非白人の血が入ったら、そこからは非白人と見なされます。1滴でも黒人の血が入っていれば黒人です。だから、オバマ大統領も実は同様で、彼も黒人です。
民主党の歴代の大統領候補は、あまり宗教を前面に出しませんが、オバマさんやハリスさんなどの黒人の民主党の候補の方が、白人よりは宗教心が強いのを感じます。黒人教会に所属しているというアイディンティティがどこかにあると思います。
オバマさんが大統領になったときに、公民権運動にかかわっていた黒人の牧師が、「ついに黒人大統領が誕生した」と号泣するシーンがでてきました。
カマラ・ハリスさんも熱心な信者かどうかはわかりませんが、彼女の所属は黒人バプティスト教会で、その系統はキング牧師までたどれます。ハリスさんには、公民権運動と黒人バプティスト教会というバックグラウンドがあると思います。

问:哈里斯是否与白人教会对立?
松本:虽然不能说是对立,但历史上黑人与白人教会是分开的。关于教会的成立,可以追溯到奴隶制度的时代,虽然现在奴隶制度没有了,歧视也有所缓和,但歧视并没有完全消失,因此如前所述,过去十年左右有将黑人浸信会教会和白人浸信会教会合并的动向,但还没有完全合并。尤其是在南部,奴隶制度的歧视根深蒂固,合并非常困难。并不是说在对立,但由于歧视的存在,无法合并。在美国,只要有一滴非白人的血,就被视为非白人。如果有一滴黑人的血,就被视为黑人。因此,奥巴马总统也是如此,他也被视为黑人。民主党的历任总统候选人不太强调宗教,但像奥巴马和哈里斯这样的黑人民主党候选人,宗教信仰似乎比白人更强烈。我认为他们在某种程度上有属于黑人教会的身份认同。奥巴马成为总统时,一位参与民权运动的黑人牧师哭泣着说:“终于有了黑人总统。”虽然不确定卡玛拉·哈里斯是否是虔诚的信徒,但她属于黑人浸信会教会,这一系可以追溯到马丁·路德·金牧师。我认为哈里斯有民权运动和黑人浸信会教会的背景。

――黒人バプティスト教会と白人バプティスト教会では支持する政党は違うのでしょうか?
松本氏 そこまで明確ではないと思いますがあると思います。特に州によっても違います。バイブルベルト、南部の州にいるバプティストの白人教会の人たちは共和党のかなり保守的な人たちです。

问:黑人浸信会和白人浸信会支持的政党是否不同呢?
松本:虽然没有那么明确,但我认为是有区别的。尤其是根据州的不同而有所差异。在圣经带地区,南部州的浸信会白人教会成员通常是共和党中相当保守的人。

――トランプはカルヴァン派の長老派と聞いていますが、彼は福音派といえるのでしょうか?
松本氏 福音派という言葉のもともとの意味と、いまアメリカで使われている言葉の意味が違います。
もともとは聖書にある福音書を忠実に守り行動する人たちです。「福音」とはキリストの言葉で、キリストの弟子たちがキリストの生と死、復活までの言動を福音書にまとめました。
聖書に書かれていることを忠実に解釈するという傾向がある中で、極端になっているグループがアメリカでいうキリスト教福音派と呼ばれる人たちです。この人たちはトランプさんを支持し、人工妊娠中絶に反対し、同性婚を絶対に認めません。
このような南部、バイブルベルトにいる「原理主義者」の政治宗教グループを指して、アメリカでは「福音派」といいます。
トランプさんは母親がスコットランド系の長老派です。カルヴァン派はフランスに生まれたカルヴァンが源流で、それが、16、17世紀にスコットランドに伝播しました。そして、そのスコットランド系のアメリカ移民たちに広まったのがカルヴァン派の長老派です。
アメリカでは大統領に就任するときに、聖書に手を置いて宣誓します。トランプさんが使った聖書はリンカン大統領が使った聖書のレプリカです。本物は貴重過ぎて持ち出せないのでレプリカでした。
そのレプリカの上に、母親のカルヴァン派の長老派の聖書を置き、そこに手を置いて宣誓式を行いました。だから、彼自身はカルヴァン派の長老派であるとオフィシャルに見なされています。
だからといって、トランプさんが敬虔な信者ではあるかどうかは議論の余地がありますが、彼を支持しているキリスト教福音派の人たちは、そのように見ています。
福音派の人たちの話では、トランプさんは常に聖書を持っていて、演説をするときなどは、聖書のここにはこう書かれていると、そして、これはお母さんから引き継いだもので、カルヴァン派の長老派の聖書であると話すそうです。

问:据说特朗普是加尔文派的长老会成员,那么他算是福音派吗?
松本:福音派这个词原本的意思和现在在美国使用的意思有所不同。原本是指那些忠实于圣经福音书并付诸行动的人。“福音”是指基督的言语,基督的门徒们将基督的生、死和复活的言行整理成福音书。在忠实解读圣经的趋势中,极端化的群体在美国被称为基督教福音派。这些人支持特朗普,反对人工流产,绝对不承认同性婚姻。
在美国,这类南部“圣经带”的“原教旨主义者”政治宗教团体被称为“福音派”。特朗普的母亲是苏格兰裔的长老会成员。加尔文派起源于法国的加尔文,并在16、17世纪传入苏格兰。随后,苏格兰裔的美国移民中普及了加尔文派的长老会。
在美国,总统就职时会将手放在圣经上宣誓。特朗普使用的圣经是林肯总统使用过的圣经的复制品。由于原件太珍贵无法外借,因此使用了复制品。在这复制品上,他又放了母亲的加尔文派长老会的圣经,并在上面宣誓。因此,他被官方视为加尔文派的长老会成员。
然而,这并不意味着特朗普是虔诚的信徒,这一点尚有争议,但支持他的基督教福音派人士是这样认为的。福音派的人说,特朗普总是随身携带圣经,在演讲时会引用圣经的内容,并说这是从母亲那里继承下来的加尔文派长老会的圣经。

――今年の4月にトランプは「God Bless The USA Bible」というトランプ版バイブルを出して、バイデンと宗教対立をあおっているという見方がありましたが、どのようにお考えでしょうか?
松本氏 バイデンさんとトランプさんとは聖書が違います。バイデンさんはカトリックです。カトリックは旧約聖書と新約聖書を教典としています。彼はアイルランド系の移民の子孫です。
彼の先祖は1845年頃にアイルランドで大飢饉が起き、命からがらアメリカにわたってきました。そのような極貧な状況から這い上がったアイルランド系アメリカ人のアイディンティティはすごく強いのです。
バイデンさん自身はそれほど貧乏ではありません。彼の父親が蓄財に成功し、社会的にステータスを確立しました。
そのようなアイルランド系アメリカ人であることを、バイデンさんは労働者階級を取り込むためもあって聖書を使いながら演説します。
アメリカにおいてカトリックは少数派です。カトリックであるアイルランド人が、飢饉でアメリカに来た頃は、ひどい差別を受けて虐殺もありました。白人のプロテスタント、いわゆるWASP(White Anglo-Saxon Protestant、ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)から、カトリックは汚い奴で識字率も低いし、肉体労働しかしない奴らだと、差別を受けてきた歴史があります。
そこから、バイデンさんの先祖が頑張って這い上がるのですが、そのときの精神的支えが聖書でした。
カトリックである彼らの聖書は旧約聖書と新約聖書があるので分厚い。バイデンさんの聖書は100年以上の歴史がありますから、分厚くてボロボロですが、重厚感があります。
一方、トランプさんの聖書はプロテスタントなので新約聖書のみです。プロテスタントも旧約聖書を読まないわけではありませんが、持ち歩くのは新約聖書のみです。だから、当然薄いです。薄いためもありますが、バイデンさんの聖書に比べて重厚さにかけます。見た目で負けている感じがします。
しかし、トランプさんの聖書は薄いですが、彼の支持者はプロテスタントなので、カトリックと聖書は違っていていいのです。
ただ、中絶問題に関しては、新約聖書にも、旧約聖書にも中絶がだめとは書いてありません。ただし、「産めよ、増やせよ、地に満ちよ」という言葉が聖書に書かれています。それを根拠に、子どもを増やすことをさまたげる中絶は悪であると、罪であると、いいます。
プロテスタントの福音派は、このことを強烈に主張しますが、カトリックにも、もともとそういう教えがあります。バイデンさんや民主党は女性の中絶権を認める立場なので、それについてはあまり大きな声では言わないだけです。

问:今年4月,特朗普推出了一本名为《God Bless The USA Bible》的特朗普版圣经,有人认为他在借此挑起与拜登的宗教对立。对此您怎么看?
松本:拜登和特朗普的圣经有所不同。拜登是天主教徒,天主教的教典包括旧约圣经和新约圣经。他是爱尔兰裔移民的后代。拜登的祖先在1845年左右的爱尔兰大饥荒时,冒着生命危险来到美国。在极度贫困的情况下崛起的爱尔兰裔美国人的身份认同感非常强烈。
拜登本人并不贫穷,他的父亲成功积累了财富并建立了社会地位。作为爱尔兰裔美国人,拜登在演讲中利用圣经来吸引工人阶级。在美国,天主教是少数派。爱尔兰人在饥荒期间来到美国时,遭受了严重的歧视,甚至发生了屠杀事件。白人新教徒,即所谓的WASP(白人盎格鲁-撒克逊新教徒),曾歧视天主教徒,认为他们不识字,只会从事体力劳动。
拜登的祖先努力崛起,而圣经成为他们精神上的支柱。天主教的圣经包括旧约和新约,非常厚重。拜登的圣经有着100多年的历史,虽然破旧,但很厚重。而特朗普的圣经因为是新教的,仅包含新约圣经。虽然新教徒并非不读旧约,但携带的通常是新约圣经,所以比较薄。相比之下,拜登的圣经显得更有分量和厚重感。
虽然特朗普的圣经较薄,但他的支持者是新教徒,因此与天主教有不同的圣经是可以理解的。然而,在堕胎问题上,无论是新约还是旧约圣经,都没有明确反对堕胎的说法。只是因为圣经中有“生养众多,遍满全地”的话,所以有人认为堕胎阻碍了生育,是一种罪恶。新教的福音派对此观点极力主张,而天主教本身也有类似教义。拜登和民主党承认女性的堕胎权,因此在这方面声音较小。

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